本研究では、Rh-Pに第2金属Mを添加したRh-M-P系脱硫触媒を開発することを目的とした。Rh-P触媒にPtおよびNiを添加することで、C-S結合開裂能が向上した。Sabatierの原理に従うと、Pt添加が効果的であった理由は、RhよりもPtとSとの結合が強いことで説明できた。一方で、M-S結合がRhと同程度のNiを添加することでも、C-S結合開裂能の高い触媒が得られた。この理由について検討するため、PtおよびNiを添加したRh-P触媒のキャラクタリゼーションを行った。Rh-Ni-PおよびRh-Pt-Pで異なる触媒特性が見られたのは、加えた第2金属の状態が違うことが原因として考えられた。
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