本研究では、逆ミセル内で合成した前駆体超微粒子をTiO2上に担持し、焼成することで5~10 nmのブラウンミラーライト型Ca2FeCoO5が形成された。TiO2に担持せずに焼成すると30 nm程度の微粒子に成長したことから、TiO2に担持することで焼成過程での前駆体の凝集、肥大化が抑制されることがわかった。また生成物のFe/Co比は原料溶液のFe/Co比により制御できることがわかった。フッ化銀を犠牲剤とした光酸素発生反応を行ったところ、1 wt% Ca2FeCoO5を担持することで酸素発生量が1.5倍に増加し、高活性酸素発生触媒であるCa2FeCoO5が助触媒として機能することがわかった。
|