結晶粒径の微細化によって降伏応力がはるかに増加した。水素ガス暴露(10、40、100MPa)によって、すべての材料の延性が低下したが、最大水素量でも超微細粒材(粒径1μm)の伸びは30%もあった。すべての粒径で、固溶水素による固溶強化が起きた。粒径が小さくなると、水素脆化に必要な水素量が高くなる。 水素の有無にかかわらず、粒径がひずみ誘起マルテンサイト変態に影響せず、マルテンサイト変態が水素に減少されることが分かった。高水素量と低ひずみでマルテンサイト変態が起きない。固溶水素によって、粒径5μm以下の場合、延性過負荷で破壊するが、それ以上の粒径の場合、水素誘起き裂進展で破壊することが分かった。
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