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本研究では超弾性・形状記憶合金として知られるTiNi合金の切削特性を明らかにするとともに，相変態制御による切削性改善を図った．その結果TiNi合金の切削では切りくずが形状記憶処理温度以上に達し形状記憶されることを明らかにした．また切削送りを停止させた状態でも超弾性の影響で切削抵抗が発生し切りくずが生成することを明らかにした．また切削条件や工具形状を様々に変更し切削特性を調べるとともに最適な条件を検討した．さらに超精密加工を実施することで切りくず生成機構を結晶学的に調査した．一方いずれの条件下でも切削温度が極めて高温となることから冷却切削は効果的ではなく，微少切削条件がふさわしいことが分かった．
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