各種燃焼器の高効率化と低環境負荷化は,地球環境保全及びそのために課せられる厳しい環境規制遵守のための最優先事項である.数少ない低環境負荷燃焼技術として,代替燃料を用いた希薄予混合燃焼や希釈・予熱した混合気を用いる燃焼技術がある.これらの燃焼条件に適した燃焼機器を低コスト・短期間で開発するには,燃焼流の数値予測技術の確立が必要不可欠である.産業スケールの実用燃焼器の数値解析では,種々の数学モデルを用いて基礎方程式を閉じる必要があるが,数値解析精度に最も大きな影響を与える非線形性の強いモデルが,乱流燃焼モデルである.本研究では,次世代低環境負荷燃焼場に適用可能な乱流燃焼モデルを開発した.
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