研究課題
若手研究(B)
小児用埋込型補助人工心臓を実現するため,小型な磁気浮上モータ(セルフベアリングモータ)とそれを用いた磁気浮上ポンプの開発に関する研究を行った。小型化するためには,磁気浮上モータの磁気的特性とポンプの力学的特性を利用することが必要である。そこで,最小極数としたときの最適なステータの最小スロット数の検討,回転用コイルと浮上用コイルの統合,ポンプの軸方向流体力と磁気浮上モータの制御に起因する干渉力を利用した磁気支持制御の検討を行った。そして,小型な磁気浮上モータの空気中での磁気浮上回転に成功した。
工学
小型な磁気浮上モータが開発できたことから小児用埋込型補助人工心臓の実現に近づいたと考える。この研究を通して,干渉力を利用した磁気支持制御の成果は,他自由度アクチュエータにも応用できると考えられる。また,小型な磁気浮上モータを開発できた成果は,磁気浮上モータ以外にも一般的なアクチュエータの小型化にも応用できると考えられる。このことから学術的にも社会的にも広く応用が期待され意義があると考える。