前年度の研究計画としては、以前の各種データを同じディメンションに変換して多変量・主成分・独立成分の解析をを行った。また、マルチデータの深層学習の方法を用いて選択意図の計算モデルを構築していた。さらに、認知心理学実験、脳波とfMRI実験(1)(2)(3)から得られたデーダに基づいて選択意図推定ベータベースを構築した。最後、評価実験を用いて選択意図推定ベータベースの有効性を評価した。 本年度の成果としては、前年度までのすべての成果に基づいた脳波(EEG)信号と眼球運動の信号を用いて、人間の空間注意と視線のコントロール信号を推算した。推算した信号は選択意図推定データベースと交信しながら、自分で購入したの小型ロボットに左右上下等の空間情報を伝えて、ロボットはある方向に移動することが実現できた。このように視覚空間注意と視線による選択意図推定できるBMIシステムを研究した。 これらの成果は2件の学術雑誌論文(Heliyon国際学術雑誌1件、Perception国際学術雑誌1件)に掲載され、6件の国際学会(ICMA2019国際学会6件)で報告された。
|