本研究では、シリコンPIN導波路を二光子吸収型光パルス検出器として干渉型オートコリレーターを実現し、1ピコ秒光パルスに対して正確なパルス幅計測に成功した。従来な製品に使用される非線形結晶と光電増倍管に比べてほぼ同様な高感度を実現し、従来なバルク二光子吸収型検出器に比べて約100倍の超高感度が得られた。さらに、非線形効果を含めて開発したシミュレータで計測の正確度やパルスパワーの依存性等の実験結果を理論的に解明した。最終に、集積型オートコリレーターの動作も確認した。本研究はオートコリレーターの小型化、低コスト化のような革新をもたらすこととオンチップ光信号計測等への幅広い応用とも期待されている。
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