本研究では,事前に指定される任意の目的関数の評価回数制約のもとで可能な限り優れた解を求める問題を「評価回数制約付き最適化問題」と呼び,この問題を広く世の中に提起すること,そしてこの問題を解くための解法を構築することを目的とした。本研究期間を通して得られた成果は以下のように分類できる。(1)この問題の工学的な価値や要求される解法の仕様の新しさを明快に論じることができた。(2)この問題の解法の構築に寄与しうる直接探索理論や非凸性解析法を構築した。(3)この問題の解法としてベイズ的最適化アルゴリズムと進化計算アルゴリズムに立脚する方法を構築した。
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