本研究は,効果的・効率的なファイトレメディエーションを行うための,植物根による汚染物質の吸収及び生長に伴う吸収量の変化を考慮した「環境配慮型地盤浄化シミュレーター」を開発し,浄化効果とその経時変化の定量化を行った.二次元座標系により構築したシミュレーターの精度の検証のため,「二次元型育苗装置」を開発し,六価クロム汚染模擬土を用いたコマツナ及びヒマワリの植生実験を行った.その結果,以下の成果を得た.①六価クロム汚染地盤の浄化に最も寄与する植生の生長パラメータは,根の伸長速度であることを明らかにした.②実験開始後1か月までの実測値と解析値が概ね一致するシミュレーターを構築することができた.
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