本研究では主観的な「地域の活力(Subjective regional Vitality:SRV)」に着目し、その要因と影響について基礎的な検討を行い、インフラ整備の影響を把握するとともに、実際のインフラ整備の現場においてどのような影響を及ぼすか調査・検討を行った。その結果、以下の知見が得られた。1)インフラ整備は新聞報道等では地域の活力を高めるという文脈で使われているものの、インフラ整備の程度が高くてもSRVが高くなってはいないこと 2)SRVが高いほど地域愛着やコミュニティ意識等が高まること 3)しかしながら、個々のインフラ整備事例では整備に直接的に関係した人の意識が変容していること
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