研究課題
本年度は以下の2点を実施した。第一に、これまで開発してきた統合評価モデルに以下の要素すなわち、1)水資源評価、2)エネルギー安全保障指標を追加した。第二に、統合評価モデルを用いて持続可能な開発指標を定量化し、世界・アジアの将来シナリオを作成した。1)については水需要を推計するモジュールを新たに開発した。灌漑、工業用水、生活用水をそれぞれ基準年情報から整備し、将来シナリオへ反映させた。同時に水資源量の将来値をモデル比較プロジェクトの結果から得て、流出量と需要量を比較し、水ひっ迫度評価を行った。指標には水ストレス人口を用いて、流域全体での評価及び世界を0.5度の格子にわけ、各格子で評価を行った場合を比較した。2)についてはエネルギー自給率、多様性指標をモデル計算結果から出力できるようにした。その指標を日本、中国へ適用した。これらの論文は現在2つとも査読中である。これらの新しく開発した統合評価モデルをもとに持続可能シナリオの定量化を行った。まず社会経済条件、例えば人口やGDP、エネルギー技術や農業収量などを外生変数として入力する。そして、様々な政策的・社会的対策をパラメータとして入力した。政策自体が内生変数として扱えるの場合はモデルが内生的に出力するので排出目標を外生変数として入力し計算した。例えば炭素税は内生的に計算する。そして、中国を例として評価を行い、現在その論文は査読中である。さらにアジア・世界全体の結果を現在まとめ、アジアの全体の持続可能な発展を示す。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 9件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 8件)
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