現在,地震後の避難の際にエレベータを使用することはできないが,高齢化や建物の高層化により,今後「エレベータを使用した避難」が必要と考えられる。本研究では,エレベータを使用した地震時の避難について検討し,巨大地震直後にエレベータの機能を維持するため、および、余震を含む中小地震時にエレベータを稼動し避難に用いることを可能とするための、エレベータロープの張力を制御することによる振動制御を開発した。さらに、地震の速報として速度応答スペクトルを活用し、その指定領域の面積の時間変動により地震の特性を制御に反映する可変振動制御を提案し、有効性を示した。
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