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2018 年度 実績報告書

マルチレーザー粒子画像流速測定手法を用いた実大空間の定量的可視化測定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K18197
研究機関新潟大学

研究代表者

有波 裕貴  新潟大学, 自然科学系, 助教 (30768867)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード粒子画像流速測定法 / 室内気流性状 / 実大室内空間 / シーディング / 流れの可視化
研究実績の概要

PIV解析において重要なパラメータである検査領域と探査領域に関して、建築分野の流れを対象として体系的に検討された例は少なく、これらのパラメータの設定方法を検討する必要がある。最終年度では、新潟大学所有の可視化用風洞を用いてPIV測定を行い、解析パラメータの最適な設定方法の検討を行った。
検査領域は大きい程、空間内の情報が増加するため誤ベクトルが減少するが、空間分解能が低下し、細かい気流性状の把握が困難になるため、測定対象に応じた適切な解析パラメータの設定が重要である。検査領域は50%オーバーラップするように設定する。探査領域は風洞内の設定風速とキャリブレーション値を基に設定する。検査領域と探査領域を5pixelずつ変化させて計25caseの解析を行った。
今回の実験対象では検査領域が15×15~35×35pixelの範囲で必要な探査領域は、±30×±30pixelであり、それ以上の探査領域であれば平均風速の値に差はみられない。探査領域が±15×±15~±35×±35pixelの範囲で必要な検査領域は、25×25pixelであり、それより小さい検査領域であれば平均風速の値に大きな差はみられない。検査領域が大きくなるにつれてモデル壁面付近では、風速が遅く算出される。以上の結果を基に適切なPIV測定パラメータの設定方法の検討を行った。
期間全体を通して実大室内空間を対象に気流性状のPIV測定を行い、建築分野において従来では測定することが困難であった1m角以上の範囲において時間的・空間的に連続な気流速度分布の測定方法の検討を、主にレーザーライトシートの配置方法とトレーサ供給方法(シーディング)、解析パラメータの設定方法に関して行った。単一の光源では障害物が存在し影が生じるような空間内でも複数のレーザーライトシートを使用することで概ね全ての位置で風速ベクトルを取得する方法を構築した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] PIV及びLESによる建物周辺気流に関する基礎的研究 その4 中層市街地を対象としたPIV解析パラメータの検討2019

    • 著者名/発表者名
      江川将史、赤林伸一、有波裕貴、吉弘崇滉
    • 学会等名
      日本建築学会北陸支部大会研究発表会
  • [学会発表] PIV及びLESによる建物周辺気流に関する基礎的研究 その5 密集市街地を対象とした地表面付近の水平面気流分布のPIV測定2019

    • 著者名/発表者名
      吉弘崇滉、赤林伸一、有波裕貴、江川将史
    • 学会等名
      日本建築学会北陸支部大会研究発表会
  • [学会発表] PIV及びLESによる建物周辺気流に関する基礎的研究 その6 中層市街地モデルを対象としたPIV解析パラメータの選定方法2019

    • 著者名/発表者名
      江川将史、赤林伸一、有波裕貴、吉弘崇滉
    • 学会等名
      日本建築学会大会(北陸)学術講演会
  • [学会発表] PIV及びLESによる建物周辺気流に関する基礎的研究 その7 中・高層市街地モデルを対象とした地表面付近の水平面気流分布のPIV計測2019

    • 著者名/発表者名
      吉弘崇滉、赤林伸一、有波裕貴、江川将史
    • 学会等名
      日本建築学会大会(北陸)学術講演会

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公開日: 2019-12-27  

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