コーンカロリーメーターや恒温炉を用いたスギサンプルに対する加熱実験を実施し、木材内部での熱分解が発熱側であることを示した。また、熱分析により、温度ごとの各種材料(無処理スギ、薬剤処理スギ、それらの炭化物)の吸発熱性状を計測し「重量減少あたりの発熱量[W/g]」の値を検討した。さらに、コーンカロリーメーターに送風装置を組み合わせた実験装置を用い、炭化物の赤熱燃焼による発熱速度と、強制対流風速や炭化物表面温度との関係性を明らかにした。これらの実験から得られた結果を改良差分法による熱伝導解析モデルに組み込み、コーンカロリー試験や恒温炉での実験を数値計算で再現し、モデルの検証・改良を行った。
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