研究課題
若手研究(B)
本研究は、ユニット間に共用空間を設置し活用する先駆的な実践を対象に事例調査を行い、共用空間の管理方針および子ども・職員による生活環境の認識と評価を捉えること通じて、共用空間の機能を明らかにした。さらに、職員ワークショップを通じて共用空間の機能を再考し共用空間を有効活用した生活・ケアの検討を行うことで、共用空間の活用において建築計画に求められる要件を考察した。
建築計画
これまでほとんど研究対象とされてこなかった共用空間に着目し、共用空間における生活・ケアの実態を捉えるのみならず、職員ワークショップを通じて、共用空間の役割や利用方法について再考を促し共用空間を有効活用する方策を引き出す、という手法により、事例的にではあるがより有効な共用空間の活用策や求められる計画の要件について明らかにされた点に、学術的な意義があると言える。また、本研究の成果は、施設建て替え時等の基礎的な資料とすることができる点で社会的な意義があると考えられる。