研究課題/領域番号 |
16K18211
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
|
研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
藤岡 麻理子 横浜市立大学, グローバル都市協力研究センター, 特任助教 (40724539)
|
研究協力者 |
ピモンサティエン ヨングタニット タマサート大学, 建築計画学部, 准教授
レ クィン・チー ベトナム建設大学, 都市計画学部, 講師
王 忠融 輔仁大学, 芸術学院景観設計学系, 助理教授
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 都市保全 / 歴史的環境 / 歴史地区 / 社会変化 / アジア / 文化遺産 / 社会発展 |
研究成果の概要 |
急速な経済発展とグローバル化の影響下、アジアの都市の歴史的環境が失われつつある。本研究では、アジアにおける都市の歴史的環境保全の実践的方法論の構築に向け、アジア諸都市の保全に関わる制度と実践状況の調査・検討を行った。調査の結果、保全に関する制度環境が国・都市間で異なる状況が具体的に明らかになった。歴史的環境の概念や社会的位置づけの違いが、法制度の整備状況の違いに顕著にみられ、保全に用いている制度的枠組みも各々異なっていた。都市のどのような側面に保全すべき価値を見出すかも地域ごとに異なって捉えられており、都市の歴史的環境保全のための多様なアプローチの一端を明らかにすることができた。
|
自由記述の分野 |
文化遺産学、歴史的環境保全
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
都市の歴史的環境の保全においては、その都市を特徴づける本質的価値を多面的かつ総合的に検討・把握し、その価値に基礎をおきながら、社会発展と保全のバランスを全体的な都市システムの中で検討していく必要がある。本研究では、地域住民を含む多様な主体にヒアリングを行い、保全の現場や都市生活者が抱える課題や価値観、および地域独自の取組み・方針を明らかにした。都市の様相は各々異なることから保全のアプローチも画一的ではありえないが、アジアにおける都市の歴史的環境保全の一端が明らかになったことは、その制度論、方法論の基盤構築に貢献しうるものである。
|