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2019 年度 研究成果報告書

大江スミのイギリス留学による明治期の住居衛生論の導入と国内での展開に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K18222
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 建築史・意匠
研究機関神奈川大学

研究代表者

須崎 文代  神奈川大学, 工学部, 助教 (20735071)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード住居衛生 / 伝染病 / イギリス / 近代日本住宅史 / 家政 / 大日本私立婦人衛生会 / Bedford College / Battersea Polytechnic
研究成果の概要

本研究は、住宅近代化の基礎となった住居衛生論の導入と展開について、大江スミ(旧姓・宮川寿美子1875-1948)がイギリス留学で得た見識と帰国後国内で展開した内容やその傾向について明らかにしたものである。工業化先進国のイギリスでは衛生改良の取り組みが進んでおり、スミは家政学を学んだ上でさらに衛生学を専門的に修めた。帰国後、スミは国内の家政学や生活改善を牽引するリーダーとして日本の実情に即した教育を展開した。

自由記述の分野

近代住宅史

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、大江スミがイギリス留学で修得した住居衛生論について明らかにするため、イギリス国内のアーカイブにおいて、当時の衛生論と留学先のカリキュラムについての文献調査を実施し、住宅遺構の視察を含めて検討を行った。国内の動向については、大日本私立婦人衛生会機関誌の分析から言論の傾向を明らかにし、スミが展開した住居衛生論は、イギリス衛生の情報を含みつつ、日本の実情に合わせたものであったことを明らかにした。
住宅の近代化は、伝染病対策を契機に衛生の改良を主要課題としており、日本でも同様の背景から住居衛生の改良が急務となったのである。本研究の成果は、こうした歴史についての重要な知見となると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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