呼気中に含まれる疾病由来成分のうち、メチルメルカプタンを高感度に検知可能なセンサを開発した。イットリア安定化ジルコニア(YSZ)とAu系検知極を用いる固体電解質型センサに着目し、検知極の薄膜化による特性改善を行った。塩化金酸および硝酸セリウムからなるコーティング溶液をYSZ基板にドロップコートし検知極を作製したところ、AuとCeO2が十分に混合しており、従来法(スクリーン印刷法)よりも薄膜の検知極を作製できた。作製したセンサは、CeO2を微量添加することでトルエン応答が向上し、8 wt%添加時に最大の応答を示した。低濃度のメチルメルカプタン (0.1 ppm) にも比較的良好な応答を示した。
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