研究の端緒となったNi-Al系ナノクラスターの合成法がLi-Al、Co-Zn、Zn-Al系水酸化物クラスターおよびハイブリッド系金属水酸化物塩の合成にも拡張可能であることを明らかにした。粒子の形成メカニズムのみならずその応用展開にも注力し、特に、得られた材料がナノ塩基触媒材料および光触媒材料として高い活性を示すことを見出した。さらに、水酸化物ナノクラスターを前駆体として利用することで、規則配列メソポーラス薄膜やマイクロ粒子の合成にも成功した。これにより結晶性、メソ構造特性、マクロ構造特性(粒径・形状)が制御された機能性材料群を大量に合成する汎用的な手法が確立できたと考える。
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