電極材料面でのブレークスルーを起こすべく、電池材料として一般的な遷移金属-酸素八面体を基本骨格とした層状岩塩型酸化物やリン酸塩とは異なる遷移金属-酸素四面体を骨格構造とするナトリウム酸化物正極材料の創製を目指した。FeO4四面体骨格構造を有するbeta-NaFeO2はナトリウム電池において電気化学活性不活性であるが、Na4Mn2O5は可逆的にNa脱挿入可能であることを初めて明らかにした。また、5配位四角錐骨格を有するコバルト酸化物等のNa電池特性や、さらにLiおよびK電池での電気化学特性も調査し、骨格構造や電荷担体の違いによる電気化学特性への影響を明らかにした。
|