研究課題
若手研究(B)
本研究では、磁性微粒子材料を生体内で自己発熱させ、がん腫瘍部位を加熱壊死させる『誘導焼灼治療』を実用化するため、交流磁場中で著しく発熱するY3Fe5O12系磁性ナノ粒子の開発を行なった。今回の結果から、逆共沈法によりpHを低下させて作製したY3Fe5O12粉末はこれまでにない優れた発熱能力を有することを発見し、これはヒステリシス損失に起因する発熱であると考えられる。また、ビーズミル粉砕による微粒子化を行なった結果、一定の発熱能力を保持したナノ粒子の開発に成功した。
無機材料