シリーズ抵抗スポット溶接(RSW)を用いて、金属と炭素繊維強化樹脂(CFRP)の異材接合を行った。電極直下は、通電により急激に加熱されてCFRPのマトリックス樹脂の融点を上回り、通電が終了すると数秒で融点を下回って継手が形成された。これらの接合強度はマトリックス樹脂中の極性官能基や金属への表面処理によって大きな影響を受けることを明らかにした。更に、同軸電極を用いるコアキシャルシリーズRSWを考案し、アルミニウム合金とCFRPの異材接合を達成し最大でせん断強度20MPa以上でCFRPが母材破断を呈する強固な継手の形成を達成した。
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