液相前駆体法を用いて50 nmのZnOナノ粒子上に3 nm以下のAuナノ粒子が担持したナノ粉末を合成した。このナノ粉末とAl2O3を混合したものを成型し、放電プラズマ焼結(SPS)法を用いて焼結した。Auの添加量が0.15mol%の場合、AlドープZnOマトリックス中に分散するAuナノ粒子の粒径は40 nm以下にまで低減できた。Auナノ粒子の導入はキャリア濃度の増大による導電率の向上だけではなく、適正量によりフォノン散乱の増強による全熱伝導率の低減が同時に達成された。そのため、このような金属ナノ粒子を導入したナノ複合体は新たな熱電材料の材料設計指針となることが示された。
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