サブミクロンから数ミクロン領域の粒子を用い、粒子径、電解質濃度、印加電圧強度が電気泳動移動度に及ぼす影響を、自作の顕微鏡電気泳動装置を用いた直接測定により評価した。低印加電圧時において電気泳動移動度が顕著に低下することを見出した。あわせて、電気泳動現象を援用した湿式分級法の開発にも着手し、回分式の逆電気泳動法と連続式の直交電気泳動法の2つの分級手法を対象とし、粒子の電気泳動特性が分級性能に及ぼす影響を評価した。さらに、印加電圧を分級点の操作因子とした新規の高精度湿式分級法を提案し、その有効性を検討した。
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