研究課題
軌道上での有人・無人の宇宙活動は将来活発になると予測される一方で,その活動を支えるエネルギーに関しては,現状で宇宙船単体ごとの自給自足状態であり,集中的な発電衛星システムからのエネルギー供給や衛星間の余剰電力のやり取りが行われれば、活動範囲の広がりが期待できる。宇宙空間におけるワイヤレスでの給電を実現するために, 本研究では,磁界共鳴方式を採用し相対的な位置の変化に応じたインピーダンス整合や単一送電装置で複数負荷がある場合を想定した送電試験を行った.
2: おおむね順調に進展している
これまでに単一での相対位置変化に対するインピーダンス整合技術を確立し,コイル径程度の高さまで衛星に見立てたドローンを浮上させることに成功している。また負荷に対して一定電力で送電を行う技術を単一または複数台への受電を想定して開発を行っている。
複数台に一定電力で給電するための受電回路の設計や要素となる技術の開発を行い,今後は反射電力の低減や整流回路の変換効率を上げてシステム全体としてのエネルギー伝送効率を上げることが課題であり、それぞれの要素技術課題を克服することが今後の方策である。
当初の予定より電子部品が安く調達できたため
消耗品(主に電子部品)購入に利用する
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信学技報
巻: 116 ページ: 17-18
巻: 116 ページ: 23-25