将来型極超音速機・宇宙輸送機における放電プラズマによる空力制御技術を実機スケールへとスケールアップする上での指標を得るため、高レイノルズ(Re)数環境下での高速気流制御効果の及びそのRe数依存性を実験的に解明した。その結果、単位プラズマ電力あたりの圧力変動量とRe数に有意な相関関係が存在することが発見された。また、極超音速機の巡航時に置いて放電空力制御の電力を賄うため、機首及び機体表面で発生する空力加熱を熱源とした空力加熱エネルギー回生実現性に関して実験的・解析的に検討した。その結果有意な発電量が確認され、これらを組み合わせ自己完結的なエネルギー回生/放電空力制御システム実現性が示唆された。
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