本研究を含む研究全体の最終目標は、「流れ場の非定常特性を望んだ方向へ変化させるにはどのように設計すればよいか」に対する具体的な判断を与える技術の開発である。本研究では、この目標を実現する手法として全体安定性感度解析法を開発し、その有効性を示す。 採用3年目である平成30年度には、提案手法によって得られる結果をもとに流れ場の安定性を制御する方法について研究した。 まず、これまで利用されてきた感度の定義を見直すことで、不安定モードの増幅率と振動数を安定化あるいは不安定化する適切な制御方法がわかるようになった。本定義をもとに流れ場に制御を加えることで、狙った不安定モードの安定化が可能であることを解析により示した。
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