核融合エネルギーは次世代動力源に利用すべく研究開発が進められている.核融合エネルギーの取り出しにはブランケットと呼ばれる伝熱機器が使用され,工学設計の確立が重要である.炉内に使用される冷却材には高温液体金属を使用することが検討されており,液体金属の熱流動場の把握というのはブランケット設計において不可欠な知見である.本研究において液体金属の流れを計測すべく,超音波ドップラー流速分布計測法に着目し,測定に不可欠な環境と条件について調査を行った.結果,超音波プローブ接液材に対する液体金属の濡れ性や化学反応が超音波の界面伝達挙動に著しい影響を与えていることを明らかにし,測定の高度化に繋がる知見を得た.
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