同位体遠心分離法では、気相を用いた方法が実用化されているが、莫大なコストや設備の巨大化を伴うため新技術開発が望まれている。液相での同位体の遠心分離の分離機構解明を目的に、液相での遠心分離現象の定量評価を行う。試料とNMR 信号検出器を同時に回転させることで、回転半径方向の局所的濃度測定が可能な装置を開発し、 遠心分離過程のその場観察に挑戦した。 水溶液中の同位体分離の極端な模型としてNaI-CsI混合溶液(NaI:CsI=3.3mol/L:1.66m ol/L )を用いた遠心分離実験を行い、Na濃度の回転数依存性を液相その場観察することに成功した。
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