配偶者防衛行動はオス、オス、メスの三者関係により誘起されると考えられており、様々な動物種で観察される。メダカの配偶者防衛行動にバソプレシンなどのホルモンが関与することは明らかになっていたが、脳のどの部分で働くことで行動の発露が起きているかは明らかになっていなかった。そこで、脳の特定の領域における神経活動を低分子化合物の有無により時期特異的に制御する手法を開発した。また、メダカのメスは見知ったオスを配偶相手として選択しやすいという点に着目し、配偶者防衛には、メスがライバルオスを見て記憶することを妨害する効果があることを示唆した (Frontiers in zoology, 2016)。
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