悪性黒色腫は、日本でも近年増加傾向にある悪性腫瘍であり、転移が見つかった患者の5年生存率が低いこと(StageIII-50%, IV-10%以下)、化学療法、放射線治療が効きにくいことから、新規治療法の開発が重要である。そこで悪性黒色腫に強く発現する転写因子SOX10の機能解析を行い、新規治療法の開発に繋げることを目的に研究を行った。 その過程で、①肺がんにおける免疫チェックポイント分子の一つであるPD-L1の発現調節機構を明らかにした。また②生薬オウレンがBAX/BAKを介して悪性黒色腫でアポトーシスを誘導することを明らかにした。
|