散発性大腸癌のMUTYH変異を解析した。97検体の全エクソン解析で1検体のみで変異が認められた。また、東北大学病院で行っているMSK-IMPACT検査施行患者の解析で、大腸癌患者でMUTYH変異は検出されなかった。日本人の散発性大腸癌におけるMUTYH変異の関与は低いことが示唆され、また変異の種類と病的意義の検討までは至らなかった。 塩基除去修復に関わる分子機構に着目し、患者血漿におけるmiRNAについて網羅的解析を行った。健常人と大腸癌患者の比較、大腸癌患者におけるがん薬物療法前後の比較を行ったが、塩基除去修復を含めDNA修復に関する報告のあるmiRNAについて有意なものは検出されなかった。
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