• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

ホルマリン固定検体での遺伝子融合の検出及び薬剤感受性/耐性遺伝子発現診断系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K18446
研究機関国立研究開発法人国立がん研究センター

研究代表者

角南 久仁子  国立研究開発法人国立がん研究センター, 中央病院, 医員 (70766823)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード分子診断 / 肺がん
研究実績の概要

分子カウンティング法を用いて、肺がん融合遺伝子(対象遺伝子:ALK・RET・ROS1・NRG1, BRAF融合遺伝子およびMET exon14 skipping)にEGFR-TKI耐性関連遺伝子 (AXL, GAS6, MET, HGF, BIM, NOXA, PUMA, CD133) および免疫チェックポイント関連遺伝子 (PD-1, PD-L1, PD-L2) を加えた新規の遺伝子パネルを作成した。
解析対象は肺腺がん検体95例(凍結検体22例、ホルマリン固定パラフィン包埋 (FFPE) 検体73例)で、凍結検体22例については、AXL, GAS6, MET, HGF, BIM, NOXA, PUMA, CD133, PD-1, PD-L1, PD-L2に対してリアルタイムPCR法を用いた遺伝子発現測定に実施し、両者に高い相関関係があることを示した(中央値: 0.90, 範囲: 0.65-0.96)。ゲフィチニブ奏効期間情報を有する120例 (凍結検体80例、FFPE検体40例) について、これらの遺伝子発現量とゲフィチニブ奏効期間の検証を実施し、PUMA (HR: 0.55, 95%CI. 0.31-0.94, P=0.028), CD133 (HR: 0.56, 95%CI. 0.33-0.99, P=0.045) でゲフィチニブ長期奏効症例とそれ以外の症例で有意差があることを示した。また、肺がんの融合遺伝子検出については、RNAシークエンス等で、融合遺伝子陽性であることが判明している22例に対して、新規遺伝子パネルで検証を行い、先行研究で定義したカットオフ値 (バックグラウンドの平均値+5SD) で判定が可能であることを確認した。その後、FFPE 73検体に対して、同様の検証を行い全例、正しく融合遺伝子が検出可能であることを示した。

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi