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2016 年度 実施状況報告書

腎癌におけるFGFR4の働きと新規治療戦略の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K18448
研究機関山形大学

研究代表者

櫻井 俊彦  山形大学, 医学部, 助教 (60534154)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワードFGFR4 / 腎癌
研究実績の概要

腎癌細胞株におけるFGFR4の発現を確認したところ確認したすべての細胞株、ACHN、A498、A704、769Pで発現が確認された。その後、A498株を用いてsiRNA法を用いて、FGFR4の発現を抑制したところ、細胞増殖抑制が確認された。また、ERK1/2のリン酸化抑制が観察された。
今後、細胞株におけるFGFR4のコピー数異常の有無をPCR法にて確認する。また、FGFR4阻害剤であるBLU9931による効果がsiRNA法による阻害と同様の効果を示すか確認する。これらの効果と増殖因子下流のカスケード(Ras/Raf/MAPK回路、PIP3/Akt/mTOR回路、ERK5回路)との関連について検討する。さらにBLU9931の臨床応用の可能性を検討するため、ヒト腎癌細胞株移植モデルに対するBLU9931の効果をin vivoで検討する。BLU9931については、既存の腎癌治療薬であるスニチニブ、アキシチニブ、ソラフェニブ、FGFR1、2、3阻害剤であるドビチニブとの併用効果をin vitro、in vivoで確認する。
さらにマウスでスニチニブ、アキシチニブ耐性株を作成し、腫瘍でのFGFの血漿濃度を測定、FGFRの発現をウェスタンブロット法で確認する。また、これらのマウスにBLU9931を投与し、効果を検討する。
また、臨床検体について、PCR法でFGFR4の遺伝子増幅とFGFR4発現の関連を調査、FGFR4発現と予後の調査、FGFR4発現と腎癌治療薬剤の効果との関連を解析する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

siRNAのdsRNAの配列の決定に時間がかかり、当初の予定より遅れている。

今後の研究の推進方策

siRNAの検討も結果がでており、以降は順調に進んでおり、今のところ、計画通りに進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

実際の研究計画より遅れが若干あり、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

抗体購入などに使用

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公開日: 2018-01-16  

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