近年、新規HER2阻害剤として、poziotinibが開発され、臨床試験の結果は期待の高いものであった。HER2遺伝子変異をBa/F3細胞株に導入し、poziotinibの有効性を他の8つのチロシンキナーゼ阻害剤と比較した。sensitivity index (SI)を人体に対して推奨されているトラフ濃度でIC90を割った値と定義。poziotinibを曝露して耐性株を作成し、二次変異を検索した。最多の変異であるA775_G776insYVMA(YVMA)に対して、poziotinibのSIのみが10以下であった。19のpoziotinib耐性株を作成しHER2二次変異のC805Sを検出した。
|