研究課題
若手研究(B)
生物の遺伝型と表現型の関係を明らかにすることは生物学の中心的な命題である。本研究では、ウマ数百頭の遺伝的多様性を調査し、集団ゲノム解析を行うことで、体の大きさや筋肉量などと関連のあるゲノム上の候補領域を同定した。また、遺伝病と大きく関係している近親交配が、ウマの選抜交配の過程で頻繁に起こっており、現在の遺伝的組成に大きな影響を及ぼしていることを明らかにした。一方で、生物の進化において非常に重要である反復配列の進化モデルを提唱した。
ゲノム進化
生物の遺伝的多様性がどんなプロセスで形成されているかを知ることは生物学における重要な問いである。本研究では選抜交配と近親交配が継続的に行われている中で遺伝的多様性やゲノムの組成がどう変化していくか、さらにそういった条件下の生物種においてどのようにして有用な形質と関連しているゲノム領域を同定すればいいのかについて、重要な知見を得ることができた。