U1 snRNAの生合成段階で想定される品質管理機構により生じ得るU1-tfsが細胞内の何処で生じ、またそのプロセシングに関わるタンパクが何であるかを検討した。転写されたRNAを核外に輸送する因子であるPHAXの変異体解析の結果、U1-tfsは転写から核外輸送されるまでの間に生じている可能性が示唆された。また、U1-tfs化するのに必要な3’-5’エキソリボヌクレアーゼの検討の結果、通常のU1 snRNAのトリミングに関わるTOE1がプロセスできなかったU1 snRNA分子種をERI1がプロセスすることによりU1-tfsが生じる可能性が示唆された。
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