ヒトNKRP1Aは、NK細胞およびTh17細胞に高発現する免疫受容体であり、近年注目されているがんの創薬ターゲットである免疫チェックポイント受容体の仲間である。本研究では、NKRP1AとリガンドLLT1の相互作用を物理化学的、構造生物学的に明らかにし、NKRP1Aが関わる免疫制御機構の分子基盤を解明することを目指した。NKRP1A-LLT1複合体モデルから推察される相互作用面に網羅的にアミノ酸置換を導入し相互作用解析を実施した。その結果、相互作用面の僅かなアミノ酸側鎖構造の違いを許容できないほどに緻密に制御されてることを示唆する成果を得た。
|