アミロイドベータペプチド(Abeta)のフラグメントであるAbeta(29-42)のオリゴマー形成過程をクーロンレプリカ置換分子動力学シミュレーションを用いて調べた。シミュレーションの結果、Abeta(29-42)が水中にバラバラに存在する単量体状態から各分子が順次集まることで四量体が形成されることが明らかとなった。 また、全長のAbetaの二量体形成過程を明らかにするためにクーロンレプリカ置換分子動力学シミュレーションを行った。その結果、分子内ベータシート構造が分子間ベータシート構造(二量体)の形成を促進することが分かった。
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