GPCRは7回膜貫通構造を持つ膜受容体の総称である。本研究では、生きた培養細胞中で24種類のGPCRを1分子蛍光イメージングにより観察し、薬による受容体分子の動態変化を解析した。その結果、24種のGPCRは、いずれも活性化すると拡散が遅くなることが分かった。また、代謝型グルタミン酸受容体について、受容体の拡散と機能の関係を2色同時1分子イメージング等で解析し、Gタンパク質と相互作用中の受容体は拡散が速いものが多いのに対し、クラスリンと相互作用中の受容体は拡散が止まったものが多いことを明らかにした。本研究で明らかにしたGPCRの拡散・機能相関の応用として、新たな薬効評価手法を提案した。
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