E3ユビキチンライゲースであるMibの細胞移動制御における新規基質としてp120ctnを同定した。またMibによってp120ctnの547番目のアミノ酸であるリジンがユビキチン化されること、ユビキチン化によりp120ctnのRac1活性化能が抑制的に制御されることを見出した。加えてゼブラフィッシュmib変異体では側線原基細胞の移動が方向性を失うが、p120ctnの機能阻害によりこの表現型が回復することを見出した。以上のことからMibがユビキチン化を介してp120ctnの機能を制限し、Rac1活性を一定レベルに保つことが細胞移動に重要であることが示唆された。
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