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2018 年度 研究成果報告書

浮イネ節間伸長による洪水耐性の分子機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K18565
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 植物分子・生理科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

永井 啓祐  名古屋大学, 生物機能開発利用研究センター, 特任助教 (30648473)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード洪水耐性 / 節間伸長 / 低酸素 / ジベレリン / エチレン / 介在分裂組織 / 浮イネ
研究成果の概要

洪水時に一般的な水田イネは水没することで酸素不足となり生育することができないのに対して、浮イネと呼ばれるイネは洪水による水位の上昇に伴った急激な節間伸長を誘導することで葉先を水面に出し、酸素欠乏による生育不良を回避している。また、近年の地球環境の変動に伴い世界各地で洪水が発生しており農業的損失が深刻化している。そこで、本課題では浮イネの保持する洪水耐性機構の分子機構の解明を行うことで洪水耐性イネの育種に応用することを目指す。

自由記述の分野

イネ環境適応性

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで洪水に対するイネ育種では、洪水時に生長を抑制することでエネルギー消費を抑える成長抑制戦略と、浮イネのような茎葉伸長による成長促進戦略が採られてきた。前者においては育種的な応用が進められている一方で、後者の戦略においては育種的な応用は進んでいない。この原因として、急激な茎葉伸長には複数の遺伝子による複雑な制御機構の存在や、伸長時のエネルギー消費により収量性が減少するなどの理由が挙げられる。しかし、気候変動による洪水増加に対して、この2つの戦略は洪水耐性イネの作出の両翼を担うものであり、浮イネの急激な伸長の制御メカニズムを解明し育種に利用することは洪水地域でのイネ育種に貢献できると考える。

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公開日: 2020-03-30  

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