カメの甲羅は、祖先には存在しなかった組織間相互作用により、既存の形態が変形することにより生じる新規形態物として有名である。このようなカメの甲羅の進化的起源を理解するため、甲羅の原基である甲陵(CR)発生のゲノム制御機構について解析した。ATAC-seqの結果、およそ38,000のCR特異的な制御領域を新規に特定した。また、CRで顕著に機能していることが知られるWNTシグナル経路の関連タンパク、LEF1とβカテニンの抗体を作成した。これらは、今後の解析でATAC-seqによって得られた制御領域が、WNTシグナル経路の下流であるかどうかを判定するために有用なツールとなるだろう
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