本研究は培養が困難であるが故に知見の少なかった好圧菌の多様性を明らかにすることを目的とした。これまでバッチ式でしか培養することができなかった好圧菌において、高圧連続培養装置を開発することで、より自然な環境を再現した状態での培養が可能となる。本研究では、最大圧力が50 MPaの高圧連続培養システムを製作し、伊豆小笠原海溝のサンプルを用いて培養を行った。しかし、度重なる送液ポンプから水漏れが発生し断念せざるを得なかった。直接的な原因は水漏れであったが、安定状態の圧力の振れ幅も大きく、高圧連続培養を行うには送液方法が改善課題となった。
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