研究課題
本研究は、霊長類種のゲノム多様性と、霊長類の腸内などに共生する細菌叢の個体差や種差との関係について、次世代シークエンシング手法をもちいて明らかにし、細菌叢の共生を制御する分子メカニズムを明らかにすることを目的としている。今年度は、京都大学熊本サンクチュアリや公益財団法人日本モンキーセンターにおいて、チンパンジーをはじめとするさまざまな非ヒト霊長類の糞便、胃内容物、口腔スワブといった細菌叢サンプルの機会的収集をおこない、それらに由来するDNAライブラリの構築をおこなった。
2: おおむね順調に進展している
本研究の目的である非ヒト霊長類由来の共生細菌叢の解析について、さまざまな分類群ならびに同種複数個体からの細菌叢のサンプリングを実施することができ、初年度の進捗としてはおおむね順調である。
現在までに収集した細菌叢DNAライブラリについて、次世代シークエンサーを用いた配列解析を実施し、所期の目的であるホスト種との関連について多変量解析をおこなう。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)
Biology Letters
巻: 13 ページ: 20160834
10.1098/rsbl.2016.0834
BMC evolutionary biology
巻: 16 ページ: 208
10.1186/s12862-016-0783-0