シロイヌナズナの亜鉛マンガン輸送体ZIP13が成熟花粉及び花粉管のゴルジ体に局在し正常な花粉管伸長に重要であることが明らかとなった。ZIP13欠損株は、高温ストレス下において種子形成数の減少がみられたため、花粉管伸長を調べた結果、高温ストレス下のZIP13欠損株の花粉管の多くは、伸長途中で花粉管の先端が破裂してしまうことが明らかになった。花粉菅先端の破裂が、確かにZIP13欠損によるものであることが相補実験からも示され、そして亜鉛キレーター等を用いた解析からその原因が花粉菅内の亜鉛濃度低下に因るものである可能性が高いことが示唆された。
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