研究課題/領域番号 |
16K18707
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 宮崎大学 (2017-2018) 同志社大学 (2016) |
研究代表者 |
三田 雄一郎 宮崎大学, 医学部, 研究員 (70609122)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | noncoding RNA / セレノプロテインP / 翻訳 / SECIS |
研究成果の概要 |
Sec含有タンパク質のmRNAには、Sec挿入配列(SECIS)が存在する。SECISにSBP2が結合することによってSecがタンパク質に挿入される。Sec含有タンパク質の1つであるセレノプロテイン P (SeP)には関連するlong ncRNA (L-IST)が存在する。そこでL-ISTがSePに与える影響を検証した。HepG2細胞にL-ISTを発現させたところ、SeP mRNA非依存的にタンパク質量が減少した。そのメカニズムはSeP mRNAとSBP2の結合阻害による翻訳抑制だった。以上の結果からL-ISTはSECISの機能を阻害し、SePの翻訳を抑制する新規ncRNAと考えられる。
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自由記述の分野 |
noncoding RNA
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病で増加し、糖尿病を増悪させる因子として知られているSelenoprotein P(SeP)のタンパク質レベルを抑制する新規のnoncoding RNAであるL-ISTを発見し、メカニズムの解析を行った。その結果、L-ISTはSeP mRNAの翻訳段階を特異的に抑制することが分かった。SePはSECISを利用するという特殊な翻訳様式を示しており、L-ISTを標的にすることにより血中SeP高値の糖尿病患者への副作用の少ない糖尿病治療法を開発できる可能性がある。
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