本研究では、バイオロギングを用いたニホンウナギの摂餌イベント検出法の開発、バイオテレメトリーと胃内容物分析を用いた汽水湖(神西湖)におけるウナギの活動特性・行動特性・食性の検討を行った。その結果、摂餌後に体温が上昇する場合も認められたが、安定した結果は得られず、現状では体温の上昇のみからでは摂餌活動を確実に検出することは困難であると考えられた。また、黄ウナギの活動は光と密接な関係があること、本湖に生息するウナギの主要な餌生物はシジミ類とゴカイ類であり、これらが主に生息する湖岸付近にウナギは主に分布していることが明らかになった。
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