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2020 年度 実施状況報告書

農村起業の連携にみる縮小社会の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 16K18768
研究機関国際教養大学

研究代表者

椙本 歩美  国際教養大学, 国際教養学部, 准教授 (90648718)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2022-03-31
キーワードグリーン・ツーリズム / 農家民宿 / 農村起業 / 女性経営者 / ライフストーリー
研究実績の概要

2020年度は、主に先行研究のレビューと論文執筆に注力し、英語論文2本と日本語論文1本を査読の審査に提出した。新型コロナウィルス感染症の対策のため、フィールドワークや研究関連の出張は、年間を通して困難であった。結果的に、現地での追加的なデータ収集を12月に実施し、電話やオンラインを通じた追加的なインタビューを行った。また、オンラインによる研究会や学会に参加して、知見を深め、研究者ネットワークの構築に努めた。
研究成果としては、執筆(書評1本、書評リプライ1本)、国内学会のオンライン大会シンポジウムでの講演を行った。また、新聞の依頼原稿(6本)、地域住民を対象とした講演などを行い、研究成果の社会への還元も行った。査読付き論文はまだ発表できていないが、先行研究のレビューに集中できたことで、研究課題に取り組むための、分析枠組みや問いのあり方を再考することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウィルス感染症の影響により、研究活動の継続が難しい期間があった。当初の計画では、論文発表ができているはずであったが、まだ審査中である。さらに、新型コロナウィルス感染症は、調査対象者の活動にも大きな影響を与えたため、これまでのデータ分析では、現状にそぐわない事象もでてきている。当初の計画では、想定していなかったことが多く起きたため、本研究課題のとりまとめに遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

2021年度は、ひきつづき、執筆に注力するとともに、新型コロナウィルス感染症の影響をとらえるための、文献調査とフィールドワークを行う。
新型コロナウィルス感染症は、研究テーマである農家民宿の経営および秋田県のグリーン・ツーリズム全体に大きな影響を与えており、農村女性経営者たちの生活や考え方にも変化がみられている。そこで、フィールドワークやインタビューを継続して、これらの新たな変化をとらえ、これまでのデータや分析結果の見直しや追加的な考察を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

2020年度は、新型コロナウィルス感染症の影響により、フィールドワークや研究会や学会などを目的とする出張が減少し、次年度使用額が生じた。
2021年度は、研究成果のとりまとめのための執筆を中心に行うため、主に文献調査のための研究費支出を予定している。また、研究テーマや対象者への新型コロナウィルス感染症の影響を理解するため、追加的なデータ収集を電話やオンラインで行い、可能であれば3回ほど、現場に赴いて、対面でのインタビューを行うとともに、施設の改築や農地の変化を観察する。くわえて、学会や研究会で研究成果を発表することで、論文を執筆するための助言を得る。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 水野祥子 著『エコロジーの世紀と植民地科学者─イギリス帝国・開発・環境─』(書評)2020

    • 著者名/発表者名
      椙本歩美
    • 雑誌名

      林業経済

      巻: 73 (3) ページ: 16-20

    • DOI

      10.19013/rinrin.73.7_16

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 書評リプライ 参加型森林政策における統治と抵抗 : 金沢氏の書評に応えて2020

    • 著者名/発表者名
      椙本歩美
    • 雑誌名

      環境社会学研究

      巻: 26 ページ: 163-167

  • [学会発表] 大学の授業は地域に何をもたらすか―ナマハゲ復活が示す意図せざる結果2020

    • 著者名/発表者名
      椙本歩美
    • 学会等名
      第41回異文化間教育学会(公開シンポジウム)
    • 招待講演

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公開日: 2021-12-27  

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